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裏漉
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うらごし
ふりがな文庫
“
裏漉
(
うらごし
)” の例文
○味噌餅は餅を柔く
湯煮
(
ゆで
)
おき別に赤味噌を擂り酒と砂糖にて味を付け
裏漉
(
うらごし
)
にして一旦煮立て餅の上へかけ椀の蓋をなし少し蒸らして食す。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
よく煮えた時火から
卸
(
おろ
)
して冷まします。冷めた処へメリケン粉を大匙四杯加えて
杓子
(
しゃくし
)
でよく混ぜ合せて
裏漉
(
うらごし
)
にかけます。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
先日教えて戴いた薩摩芋の
梅干和
(
うめぼしあえ
)
なんぞも忙がしい時に
裏漉
(
うらごし
)
だけ略してお芋と梅干を
直
(
す
)
ぐ
摺鉢
(
すりばち
)
へ入れてよく
擂交
(
すりま
)
ぜましたらそれでも結構食べられました。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
それから鳥を出し、骨と肉を別にして上肉ばかりを
石臼
(
いしうす
)
で
搗
(
つ
)
いて
裏漉
(
うらごし
)
へかけるが鳥の肉を裏漉にするのは少々骨が折れるよ。西洋風の
真鍮
(
しんちゅう
)
の裏漉は
直
(
す
)
ぐに破れていかん。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
いよいよパンを拵えようという時には大きな木鉢へ今のパン種を一合
注
(
つ
)
いで水四合を加えてメリケン粉一
斤
(
きん
)
を入れて
湯煮
(
ゆで
)
た薩摩芋の大きいのを一本
裏漉
(
うらごし
)
にして混ぜます。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
▼ もっと見る
体外には
裏漉
(
うらごし
)
だの
擂鉢
(
すりばち
)
だのという便利の機械があって造作なく繊維を
除
(
と
)
れるけれども胃と腸とは何の機械も持っていない。それへ手数をかけさせるのは気の毒でないか。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
第二十三 米のスープ は牛か鳥の上等スープを拵えて
裏漉
(
うらごし
)
にした御飯をのばしたものです。
我邦
(
わがくに
)
の人は病人にスープを飲ませますがスープばかりは嫌う人があります。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
それから
裏漉
(
うらごし
)
へかけて漉すと舌へ当らないほど柔くなりますから砂糖を振かけて牛乳をかけて病人に与えます。場合によっては牛乳を用いないで砂糖ばかりでも構いません。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
火から
卸
(
おろ
)
してよく
冷
(
さ
)
めた処へメリケン粉を大匙四杯入れてよく混ぜて
裏漉
(
うらごし
)
にかけます。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
裏
常用漢字
小6
部首:⾐
13画
漉
漢検準1級
部首:⽔
14画
“裏”で始まる語句
裏
裏店
裏梯子
裏面
裏口
裏手
裏庭
裏門
裏通
裏表