“うらごし”の漢字の書き方と例文
語句割合
裏漉100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
○味噌餅は餅を柔く湯煮ゆでおき別に赤味噌を擂り酒と砂糖にて味を付け裏漉うらごしにして一旦煮立て餅の上へかけ椀の蓋をなし少し蒸らして食す。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
よく煮えた時火からおろして冷まします。冷めた処へメリケン粉を大匙四杯加えて杓子しゃくしでよく混ぜ合せて裏漉うらごしにかけます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
先日教えて戴いた薩摩芋の梅干和うめぼしあえなんぞも忙がしい時に裏漉うらごしだけ略してお芋と梅干を摺鉢すりばちへ入れてよく擂交すりまぜましたらそれでも結構食べられました。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
それから鳥を出し、骨と肉を別にして上肉ばかりを石臼いしうすいて裏漉うらごしへかけるが鳥の肉を裏漉にするのは少々骨が折れるよ。西洋風の真鍮しんちゅうの裏漉はぐに破れていかん。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
いよいよパンを拵えようという時には大きな木鉢へ今のパン種を一合いで水四合を加えてメリケン粉一きんを入れて湯煮ゆでた薩摩芋の大きいのを一本裏漉うらごしにして混ぜます。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
体外には裏漉うらごしだの擂鉢すりばちだのという便利の機械があって造作なく繊維をれるけれども胃と腸とは何の機械も持っていない。それへ手数をかけさせるのは気の毒でないか。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)