いでたち)” の例文
旧字:
お定まりの登山綱ザイル氷斧アックス角灯ランテルヌなどという小道具もさることながら一行のいでたちというものははなはだもって四分滅裂。
扉を排して入って来たのは、年の頃四十二三の、骨と皮ばかりに瘠せた背の高い男で、喪服のような黒づくめのいでたちをし、眠そうに瞼を垂れた極めて陰気な人物である。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
五、河童かっぱの川知らず、山案内ギイドの身知らず。ブルタアニュの漁師の着る寛衣ブルウジにゴム靴という、はなはだ簡便ないでたちをしたどもりのガイヤアルの角灯ランテルヌを先登にして「尖り石ピエール・ポアンチユ」のホテルを出発。
消防用のまさかりを帯びたという、華々しくもまた目ざましいいでたち