行處ゆきどころ)” の例文
新字:行処
のもひとツの廣室ひろま夢中むちう突切つツきつたが、くらがりで三尺さんじやくかべところ突當つきあたつて行處ゆきどころはない、此處こゝおそろしいものにとらへられるのかとおもつて、あはれかみにもほとけにもきこえよと、其壁そのかべ押破おしやぶらうとしてこぶしたゝくと
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)