行幸いでまし)” の例文
ここ、あらゆる行事や行幸いでましも見あわせられて、夜の御殿みとのも、昼の御座ぎょざも、清涼殿せいりょうでんいったいは巨大な氷室ひむろことならなかった。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いにしへ二七〇行幸いでましの宮ありし所は、二七一いははしる滝つせのむせび流るるに、ちひさきあゆどもの水にさかふなど、目もあやにおもしろし。二七二檜破子ひわりご打ちちらしてひつつあそぶ。
かけまくもあやかしこき、いはまくも穴に尊き、広幡ひろはた八幡やはた御神みかみ、此浦の行幸いでましの宮に、八百日日やおかびはありといへども、八月はつきの今日を足日たるひと、行幸して遊びいませば、神主かみぬしは御前に立ちて、幣帛みてぐらを捧げつかふれ
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
すめらぎのまれ行幸いでまし御供みともする君のさきはひ我もよろこぶ
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)