よし)” の例文
あの時分は川尻によしが生えてゐた。潟からは淺蜊あさりしじみはまぐりがよく獲れて、奇麗な模樣をした貝殼も多かつた。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
はじめに出した「潮来出島の真菰の中であやめ咲くとはしほらしや」の中にある出島でじまは直ぐ潮来町の真向いに見える小さい州の島で、よしや真菰が生えていた。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
乾燥した、柴、よしかやなど充分に用意されよ。硫黄焔硝いおうえんしょうをつつみ、新野城の楼上へ積みおくがよい。明日の気象を考えるに、おそらく暮れ方から大風が吹くであろう。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
よしのあひだをがさがさ行けば
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
あの時分は川尻によしが生えていた。潟からは浅蜊あさりしじみはまぐりがよく獲れて、綺麗きれいな模様をした貝殻も多かった。
入江のほとり (新字新仮名) / 正宗白鳥(著)
きれいなよしのサラドだ
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)