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薄原
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すすきはら
ふりがな文庫
“
薄原
(
すすきはら
)” の例文
「近江のクタワタのカヤ野に鹿が澤山おります。その立つている足は
薄原
(
すすきはら
)
のようであり、頂いている角は
枯松
(
かれまつ
)
のようでございます」
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
やや光の増し
来
(
きた
)
れる半輪の月を背に、黒き姿して
薪
(
たきぎ
)
をば小脇にかかえ、
崖
(
がけ
)
よりぬッくと出でて、
薄原
(
すすきはら
)
に
顕
(
あらわ
)
れしは、まためぐりあいたるよ、かの山番の爺なりき。
清心庵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
東京の空襲で一家爆死した
阪井有高
(
さかいありたか
)
の別荘に、
祖父江
(
そふえ
)
という見るからに沈鬱な青年と二人で住んでいて、ゴルフ場のそばの
落葉松
(
からまつ
)
の林や愛宕山の下の
薄原
(
すすきはら
)
の道を散歩するのを日課にし
ハムレット
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
六番の右は
薄原
(
すすきはら
)
に侍が一人馬の口を取つて
牽
(
ひ
)
いて居る処である。
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
坂を上って、アノ
薄原
(
すすきはら
)
を
潜
(
くぐ
)
るのに、見得もなく
引提
(
ひっさ
)
げていた、——重箱の——その紫包を白い手で、
羅
(
うすもの
)
の袖へ抱え直して、片手を半開きの扉へかける、と厳重に出来たの、何の。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
見遣る
彼方
(
かなた
)
の
薄原
(
すすきはら
)
より丈高き人物
顕
(
あらわ
)
れたり。
琵琶伝
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
薄
常用漢字
中学
部首:⾋
16画
原
常用漢字
小2
部首:⼚
10画
“薄”で始まる語句
薄
薄暗
薄紅
薄明
薄暮
薄縁
薄荷
薄闇
薄汚
薄氷