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蒼生
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さうせい
ふりがな文庫
“
蒼生
(
さうせい
)” の例文
諸君よ、諸君は彼等の口の余りに大なるを以て無数の
蛙群
(
あぐん
)
なりと誤る
勿
(
なか
)
れ。彼等は
乃
(
すなは
)
ち口をあいて茫然自失せる十五億の
蒼生
(
さうせい
)
にてある也。
閑天地
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
頃者
(
このごろ
)
年穀
(
ねんこく
)
豊かならず、
疫癘
(
やくらい
)
頻
(
しき
)
りに至り、
慙懼
(
ざんく
)
交
(
こもごも
)
集りて、
唯
(
ひとり
)
労
(
らう
)
して
己
(
おのれ
)
を罪す。
是
(
これ
)
を以て広く
蒼生
(
さうせい
)
の
為
(
ため
)
に
遍
(
あまね
)
く
景福
(
けいふく
)
を求む。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
不公平なる天譴を信ずるは天譴を信ぜざるに
若
(
し
)
かざるべし。
否
(
いな
)
、天の
蒼生
(
さうせい
)
に、——当世に行はるる言葉を使へば、自然の我我人間に冷淡なることを知らざるべからず。
大正十二年九月一日の大震に際して
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
此
(
かく
)
の如くにして世界の主、
蒼生
(
さうせい
)
の君と云ふべきなり。
若
(
も
)
し
夫
(
そ
)
れ
其見
(
そのけん
)
小にして、一体一物の理を知らざるは、猶全身
痿
(
ゐ
)
して疾痛
※痒
(
あやう
)
を覚えざるごとし。百世身を終るまで開悟すること
能
(
あた
)
はず。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
原稿料の為に書いてゐない如く、天下の
蒼生
(
さうせい
)
の為にも書いてゐません。
はつきりした形をとる為めに
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“蒼生”の意味
《名詞》
蒼生(そうせい)
人民。たみくさ。蒼氓。
(出典:Wiktionary)
蒼
漢検準1級
部首:⾋
13画
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
“蒼生”で始まる語句
蒼生子
蒼生草
蒼生万民