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萩餅
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はぎ
ふりがな文庫
“
萩餅
(
はぎ
)” の例文
自分の
家
(
うち
)
はお
萩餅
(
はぎ
)
どころでなかつた。それでも平七が忙しい中で、亥の子藁を拵へて呉れたので、自分はそれを持つて門の外へ出た。
父の婚礼
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
お彼岸にお
萩餅
(
はぎ
)
を
拵
(
こしら
)
えたって、自分の
女房
(
かみさん
)
を
敵
(
かたき
)
のように云う人だもの。ねえ、そうだろう。めの字、何か甘いものが
好
(
すき
)
なんだろう。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
彼女はお寺の墓地で、竹の棒をもって
男童
(
おとこわらべ
)
たちと遊びくらした。お彼岸の
蒔絵
(
まきえ
)
の重箱の中にはお寺さんへもってゆくお
萩餅
(
はぎ
)
が沢山はいっている。
旧聞日本橋:20 西川小りん
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
そこにしげ子が「昼間こしらえたのですから、まずくなりましたけれど……」とお
萩餅
(
はぎ
)
を運んで、茶をさして来た。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
「当り前さ、夏のお
萩餅
(
はぎ
)
か何ぞじゃあるまいし……ありようを言うとね、娘もまだ年は行ってても
全小姐
(
からねんねえ
)
なんだから、親ももう少し先へなってからの方が望みなんかも知れないのさ」
深川女房
(新字新仮名)
/
小栗風葉
(著)
▼ もっと見る
「ご
褒美
(
ほうび
)
をあげよう。爺や、わたしの
製
(
つく
)
ったお
萩餅
(
はぎ
)
をおあがり……爺や」
日本名婦伝:谷干城夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
村の家々ではお
萩餅
(
はぎ
)
を拵へ、子供たちは亥の子藁といつて、細い棒をシンに藁を
束
(
つか
)
ねて繩でキリ/\と堅く卷いたもので、ポン/\と音させつゝ地べたを打つて
父の婚礼
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
萩
漢検準1級
部首:⾋
12画
餅
常用漢字
中学
部首:⾷
15画
“萩”で始まる語句
萩
萩原
萩野
萩叢
萩乃
萩寺
萩芒
萩戸
萩焼
萩垣