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荒療治
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あらりょうじ
ふりがな文庫
“
荒療治
(
あらりょうじ
)” の例文
拙著「春琴抄」の佐助は盲人になるために針を瞳孔に突き刺してよく目的を達したが、順慶は戦国の武士であるからもっと野蛮な
荒療治
(
あらりょうじ
)
を行った。
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
自分は、もしや死にっきりに死んじまやしないかと云う神経のために、ついぞこの
荒療治
(
あらりょうじ
)
を頼んだ事がない。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「ふん、やさしくいえば、二人ともつけあがって、おれをばかにする。よし、こうなれば、
荒療治
(
あらりょうじ
)
だ」
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それを、貴様がいらぬおせっかいをしたばかりに、とうとう、あんな
荒療治
(
あらりょうじ
)
をしなければならなかった。即刻手を引くのだ。でないと、俺はもう我慢が出来ん。この次は貴様の番だぞ。
黄金仮面
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「あたりめえよ。
荒療治
(
あらりょうじ
)
だなあ。ちったあ手間のとれるなあ知れきったこった」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
それは今や
鼠
(
ねずみ
)
に向って躍りかかろうとする猫の如きその男の腰に、どすんと突き当った赤革のトランク一箇——女は生命を捨てずに済んだ。男は
荒療治
(
あらりょうじ
)
を決行するに及ばなかった。
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
貴様があんなところへメダルをかくしておくものだから、つい
荒療治
(
あらりょうじ
)
もせにゃならん。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
実は蝋山教授を
煩
(
わずら
)
わして食道や気管を切開し、その宝石の
有無
(
うむ
)
をしらべるつもりだったけれど、
怪
(
あや
)
しいベルの音を聞くと、早くも
切迫
(
せっぱく
)
した事態を
悟
(
さと
)
り、
荒療治
(
あらりょうじ
)
ながら決行したところ
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「ああ、そのこと、そのこと。じゃあ仕方がない。もう
猶予
(
ゆうよ
)
はできないから、わしは
荒療治
(
あらりょうじ
)
をやることにしよう。お前はわしとは別に、房枝をうまく丸めて、例の計画をすすめるのだ」
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
荒療治
(
あらりょうじ
)
火薬船
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
荒
常用漢字
中学
部首:⾋
9画
療
常用漢字
中学
部首:⽧
17画
治
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
“荒”で始まる語句
荒
荒野
荒唐無稽
荒磯
荒寥
荒涼
荒海
荒々
荒神
荒地