茂山しげやま)” の例文
前田利家父子の持ちは、塩津から堂木だんぎ、神明山にわたる一線の警戒にあり、そのため前田隊の兵二千は、権現ごんげん坂から川並かわなみ村の高地茂山しげやまあたりにかけてまっていた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
男同士でも交情なかくって手を曳合ひきあって歩いても、わきの人とこそ/\耳こすりでもされますと男同士でも嫉妬ちん/\を起して、あれ茂山しげやま氏のそばへばかり往って居る、一体彼奴あいつは心掛けが宜くない
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
茂山しげやましずくりてあゆとなり 耕村こうそん
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
茂山しげやまや植林治政三十年
六百句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
越え、川並かわなみ茂山しげやまを経て引揚ぐるほどに、彦次郎一手の者は、しっぱらいしつつ後より来いと——
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
茂山しげやまやさては家ある柿若葉 蕪村
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)