“川並”の読み方と例文
読み方割合
かわなみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
川並かわなみの三次郎(五十歳近い)が、角材の下に転木ころぎ——二本か三本——を入れ、そのゆがみを正しながら「ようッこのウ」と音頭をとっている。
中山七里 二幕五場 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
川並かわなみ人夫のあやつるところの長柄のとびに、その手心は似ているにちがいない。いかだにくめば顛動てんどうする危なかしさもないであろう。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
前田利家父子の持ちは、塩津から堂木だんぎ、神明山にわたる一線の警戒にあり、そのため前田隊の兵二千は、権現ごんげん坂から川並かわなみ村の高地茂山しげやまあたりにかけてまっていた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)