“かわなみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
川並50.0%
川浪30.0%
川波10.0%
河波10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
川並かわなみ人夫のあやつるところの長柄のとびに、その手心は似ているにちがいない。いかだにくめば顛動てんどうする危なかしさもないであろう。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
幾つもの段々をおりると、そこに草のい茂った堤らしいものがあって、かなりな幅の川浪かわなみが漫々とたたえていた。その果てに夕陽に照り映える日本海が蒼々あおあおひろがっていた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
用人川波かわなみ五六郎の子一弥かずや、長く千葉の領地にいて、江戸屋敷に顔を見知った者のないのを幸い、妻のお京と相談して、二年越し、若主人鉄三郎の行方を捜しましたが、フトしたことから
セーヌの河波かわなみの上かわが、しらちゃけて来る。風が、うすら冷たくそのうえを上走り始める。中の島の岸杭がちょっとむしばんだようにくさったところへ渡り鳥のふんらしいまだらがぽっつり光る。
巴里の秋 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)