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茂吉
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もきち
ふりがな文庫
“
茂吉
(
もきち
)” の例文
「聞違えすることかよ、
茂吉
(
もきち
)
さ。現に今日、父さんが二百両という金を持って帰っただ、あれが姉さの身代金だと云うだ」
暗がりの乙松
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
僕は恐る恐るその上を渡つて行つたが、そこへ猛風が何ともいへぬ音をさせて吹いて来た。僕は転倒しかけた。うしろから歩いて来た父は、
茂吉
(
もきち
)
匍
(
は
)
へ。べたつと匍へ。
念珠集
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
この年もまた卒業生の
決口
(
はけくち
)
は
頗
(
すこぶ
)
る多かった。保の如きも第一に『
三重
(
みえ
)
日報』の主筆に擬せられて、これを辞した。これは藤田
茂吉
(
もきち
)
に三重県庁が金を出していることを聞いたからである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
況
(
いわ
)
んや老少不常にして、先年
既
(
すで
)
に
小幡仁三郎
(
おばたじんざぶろう
)
、藤野
善蔵
(
ぜんぞう
)
、
蘆野
(
あしの
)
巻蔵、村尾真一、
小谷忍
(
おたにしのぶ
)
、馬場
辰猪
(
たつい
)
等の諸氏を
喪
(
うしな
)
い、又近年に至りては藤田
茂吉
(
もきち
)
、藤本
寿吉
(
じゅきち
)
、和田
義郎
(
よしろう
)
、小泉
信吉
(
のぶきち
)
、野本
貞次郎
(
さだじろう
)
〔気品の泉源、智徳の模範〕
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
女たちの中にお
房
(
ふさ
)
というのがいた、
茂吉
(
もきち
)
という男の妻でいちばん年若く、そのとき二十三四だった。
蛮人
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
“茂吉(
斎藤茂吉
)”の解説
斎藤 茂吉(さいとう もきち、1882年〈明治15年〉5月14日 - 1953年〈昭和28年〉2月25日)は、日本の歌人・精神科医。伊藤左千夫門下。大正から昭和前期にかけて活躍したアララギの中心人物。日本芸術院会員、文化功労者、文化勲章受章者。
精神科医として、青山脳病院(現在の東京都立梅ヶ丘病院や斎藤病院)の院長を務めた。長男は精神科医で随筆家の斎藤茂太、次男は精神科医・随筆家・小説家の北杜夫、孫は随筆家の斎藤由香。
(出典:Wikipedia)
茂
常用漢字
中学
部首:⾋
8画
吉
常用漢字
中学
部首:⼝
6画
“茂”で始まる語句
茂
茂木
茂助
茂庭周防
茂山
茂徳
茂林寺
茂庭
茂兵衛
茂世