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苦艾
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にがよもぎ
ふりがな文庫
“
苦艾
(
にがよもぎ
)” の例文
妾
(
わたし
)
が
乳首
(
ちゝくび
)
へ
苦艾
(
にがよもぎ
)
を
塗
(
まぶ
)
って
鳩小舍
(
はとごや
)
の
壁際
(
かべぎは
)
で
日向
(
ひなた
)
ぼっこりをして……
殿樣
(
とのさま
)
と
貴下
(
こなた
)
はマンチュアにござらしゃりました……いや、まだ/\
耄
(
ぼ
)
きゃしませぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
以前ナターリヤ・ガヴリーロヴナが私の胸によび起こした燃えるような苛立たしい愛情、あるときは甘くあるときは
苦艾
(
にがよもぎ
)
のように苦い愛情は、今はもうなかった。
妻
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
並行して血を
滲
(
にじ
)
ませた幾条かの打ち創のあるものはひそやかに血潮を吹いてゐた。定は静かに
頭
(
こうべ
)
を垂れると次々にその創痕に唇を当てて行つた。その
味
(
あじわ
)
ひは塩辛く彼の胸には
苦艾
(
にがよもぎ
)
に似た悔恨が
疼
(
うず
)
いた。
水に沈むロメオとユリヤ
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
それはさうと、
只今
(
たゞいま
)
も
申
(
まう
)
しました
通
(
とほ
)
り、
妾
(
わたし
)
の
乳
(
ちゝ
)
の
尖所
(
さき
)
の
苦艾
(
にがよもぎ
)
を
嘗
(
な
)
めさっしゃると、
苦
(
にが
)
いので、
阿呆
(
あはう
)
どのがむづかって、
乳
(
ちゝ
)
をなァ
憎
(
にく
)
がって! すると
鳩小舍
(
はとごや
)
が、がた/\/\。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
夏になると彼女は例の段々に坐っているが、その胸のうちは相変らずがらんとして、味気なく、例の
苦艾
(
にがよもぎ
)
の後味がしていたし、冬は冬で彼女は窓ぎわに坐って、じっと雪を見つめている。
可愛い女
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
“苦艾(ニガヨモギ)”の解説
ニガヨモギ(苦蓬; 学名: Artemisia absinthium)は、キク科ヨモギ属の多年草あるいは亜潅木である。生薬名は苦艾(くがい)といい、英語圏ではwormwood(ワームウッド)とも呼ばれる。
リンネの『植物の種』(1753年) で記載された植物の一つである。
(出典:Wikipedia)
苦
常用漢字
小3
部首:⾋
8画
艾
漢検1級
部首:⾋
5画
“苦”で始まる語句
苦
苦悶
苦笑
苦々
苦痛
苦患
苦力
苦労
苦手
苦衷