“にがよもぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
苦蓬60.0%
苦艾40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
裁判所長はテーブルに近づくなり、最も強い苦蓬にがよもぎ入りのウォツカを一杯ついで、『わしは一体全体、あのチチコフという男が何者なのか、ぶち殺されたって分りませんよ』
そして私は、無暗に人をうらんではいけないといふヘレンの心からの警告を忘れなかつたので、いつもよりはずつと控へ目に、膽汁たんじふ苦蓬にがよもぎ(怨恨毒意)を、その話に注ぎ込んだ。
並行して血をにじませた幾条かの打ち創のあるものはひそやかに血潮を吹いてゐた。定は静かにこうべを垂れると次々にその創痕に唇を当てて行つた。そのあじわひは塩辛く彼の胸には苦艾にがよもぎに似た悔恨がうずいた。
水に沈むロメオとユリヤ (新字旧仮名) / 神西清(著)
それはさうと、只今たゞいままうしましたとほり、わたしちゝ尖所さき苦艾にがよもぎめさっしゃると、にがいので、阿呆あはうどのがむづかって、ちゝをなァにくがって! すると鳩小舍はとごやが、がた/\/\。