いろ)” の例文
旧字:
父の通夜明けの春の宵に不忍しのばずの蓮中庵ではじめて会った雛妓かの子とは、ほとんど見違えるほど身体にしなやかな肉の力が盛り上り、年頃近い本然のいろめきが
雛妓 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
その上には樹々の青葉が捲毛のやうにいろめかしく垂れてゐた。
女童めわらはにほふ人づゑ肩触りてはずむぬくみのいろひ母めく
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
きやしやにいろめく肉づきと
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
その散りがたのいろめけば
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)