“麗艶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
れいえん66.7%
あでやか33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「散りなんのちの」という歌のように、のちの形見にも面影をしたいほど麗艶れいえんな顔であった。いよいよこの人をほかへやることが苦しく少将に思われた。
源氏物語:46 竹河 (新字新仮名) / 紫式部(著)
尾の端まで紅殻べにがらを刷いたように薄紅うすべにいろどりが浮かび、美装を誇るかに似て麗艶れいえんとなるのである。
楢の若葉 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
極めて後悔し、そのまま首をのばして、肩にからんで顔をのぞくと、真赤まっかになり、可愛かわゆい目を細くして、およそたまらないといった様子で、麗艶あでやか微笑ほほえんで
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)