麗艶れいえん)” の例文
「散りなんのちの」という歌のように、のちの形見にも面影をしたいほど麗艶れいえんな顔であった。いよいよこの人をほかへやることが苦しく少将に思われた。
源氏物語:46 竹河 (新字新仮名) / 紫式部(著)
尾の端まで紅殻べにがらを刷いたように薄紅うすべにいろどりが浮かび、美装を誇るかに似て麗艶れいえんとなるのである。
楢の若葉 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)