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腕利
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うできき
ふりがな文庫
“
腕利
(
うできき
)” の例文
妻に対する虚栄心の発現、
焦
(
じ
)
らされながらも夫を
腕利
(
うできき
)
と思う妻の満足。——この二つのものだけでは到底充分な説明にならなかった。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
黄血社といえば国際的なギャングで、首領のダムダム
珍
(
ちん
)
というのが中々の
腕利
(
うできき
)
であるため、その筋には
尻尾
(
しっぽ
)
をつかまれないで悪事をやっている。
獏鸚
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「
手腕
(
しゅわん
)
」があるといえば力量のある意味であります。それ故「
腕利
(
うできき
)
」とか「
腕揃
(
うでぞろい
)
」などという言葉も現れてきます。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
これより先、江戸三剣士(千葉、桃井、斎藤)の一人斎藤篤信斎弥九郎が、その門弟のうちから十余人の
腕利
(
うできき
)
を選抜して「勇士組」と名づけ、これを長州へ送ってやったことがある。
大菩薩峠:22 白骨の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
展覧会開催以来新聞は随分此記事で
賑
(
にぎ
)
わされたので、ある新聞によると、東洋商会はM商店の製作部の
腕利
(
うできき
)
の技師を買収して、此の真珠塔を造らしめたのだと云い、ある新聞によると
真珠塔の秘密
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
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ともかく、私の飛礫は、遊び友達の中でも非常な
腕利
(
うできき
)
として相応な尊敬を払われていた。たとえば、Aの町の「ガリマ」隊と、Bの町の「ガリマ」隊とが、よく静かな裏町で出会すことがあった。
幼年時代
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
「
手腕
(
しゅわん
)
」があるといえば力量のある意味であります。それ故「
腕利
(
うできき
)
」とか「
腕揃
(
うでぞろい
)
」などという言葉も現れてきます。
民芸四十年
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
一生懸命探しているだろうから、油断がなりませんよ。わしも、先生のことが心配だから、誰か
腕利
(
うできき
)
の警官をつけて上げましょう。体がよくなったら、先生、あなたも、ぜひわれわれに力を
火星兵団
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「腕が利いたにもなんにも、
香取流
(
かとりりゅう
)
の棒を使わせたら、天狗のような
腕利
(
うできき
)
だ」
大菩薩峠:08 白根山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
腕
常用漢字
中学
部首:⾁
12画
利
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
“腕”で始まる語句
腕
腕車
腕白
腕環
腕組
腕拱
腕力
腕節
腕時計
腕木