脱稿だっこう)” の例文
私の「美しい村」は予定よりだいぶおくれて、或る日のこと、っと脱稿だっこうした。すでに七月も半ばを過ぎていた。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
頃日けいじつ脱稿だっこうの三十年史は、近時きんじおよそ三十年間、我外交がいこう始末しまつにつき世間につたうるところ徃々おうおう誤謬ごびゅう多きをうれい、先生が旧幕府の時代よりみずから耳聞じぶん目撃もくげきして筆記にそんするものを
あるじの曲直瀬道三まなせどうさんが、その著書「啓廸集けいてきしゅう」を脱稿だっこうしたのは天正二年のことである。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たつの刻からうまの刻になって始めて脱稿だっこうした。王者はそれを見て非常に悦んだ。
織成 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)