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羊羹色
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やうかんいろ
ふりがな文庫
“
羊羹色
(
やうかんいろ
)” の例文
羊羹色
(
やうかんいろ
)
の
紋附
(
もんつき
)
さ、短いのを一本差したつきりで、
覆面頭巾
(
ふくめんづきん
)
は冠つて居たさうだが、顏はこれを見てくれと言はぬばかりに、さらして居たさうだよ。
銭形平次捕物控:181 頬の疵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
見る者なかりしと
爰
(
こゝ
)
に
浪人體
(
らうにんてい
)
の
侍
(
さむらひ
)
の身には
粗服
(
そふく
)
を
纏
(
まと
)
ひ二月の
餘寒
(
よかん
)
烈
(
はげし
)
きに
羊羹色
(
やうかんいろ
)
の
絽
(
ろ
)
の羽織を着て麻の
袴
(
はかま
)
を
穿
(
はき
)
柄
(
つか
)
の
解
(
はづ
)
れし大小を
帶
(
たい
)
せし者
常樂院
(
じやうらくゐん
)
の表門へ進み
入
(
いら
)
んとせしが寺内の
嚴重
(
げんぢう
)
なる
形勢
(
ありさま
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
四十過ぎの
羊羹色
(
やうかんいろ
)
の羽織、わざと
碁
(
ご
)
に負けてお小遣と酒にありつくやうな浪人者が、ピカピカするやうな
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
色の青白い、少し病的ではあるが娘に似た立派な顏立ちで、
羊羹色
(
やうかんいろ
)
になつた羽織、膝の拔けかゝつた
袷
(
あはせ
)
、疊も唐紙も、淺ましく古びて、貧しさは思ひやられます。
銭形平次捕物控:214 鼬小僧の正体
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
いかにも着實さうで、
羊羹色
(
やうかんいろ
)
の紋附と共に、何んの疑念も不平もなく、忠義一途に世に
古
(
ふ
)
りた姿です。
銭形平次捕物控:195 若党の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
前ぶれ通り、存分に野暮つたい四十五六の武家、羽織の紐を
觀世縒
(
くわんぜより
)
で
括
(
くゝ
)
つて、山の入つた
袴
(
はかま
)
、折目高の羽織が、少し
羊羹色
(
やうかんいろ
)
になつてゐやうといふ、典型的な御用人です。
銭形平次捕物控:098 紅筆願文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
羊羹色
(
やうかんいろ
)
のひどい
紋附
(
もんつき
)
で、紋所もはつきりはわかりませんでした。羽二重なんかぢやございません。
銭形平次捕物控:181 頬の疵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
勝手な獨り言を言ひ乍ら、少しやり過して、
件
(
くだん
)
の七つ下りの
羊羹色
(
やうかんいろ
)
浪人の後から跟け始めました。それから大通りを暫く行つて、路地を二つ三つ曲ると、とある路地の中へ。
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
手に殘つたのは少し
羊羹色
(
やうかんいろ
)
になつた羽二重の羽織で、紋は、丸に
鷹
(
たか
)
の羽の打つ違ひ、ざらにある紋ですが、——高木家の定紋もこれと同じもの——と、お紋はそつと平次に囁きました。
銭形平次捕物控:027 幻の民五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
羊羹色
(
やうかんいろ
)
の紋附や、
覆面頭巾
(
ふくめんづきん
)
、それから短い刀や、薄刄の刄物は?」
銭形平次捕物控:181 頬の疵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
羊
常用漢字
小3
部首:⽺
6画
羹
漢検1級
部首:⽺
19画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“羊羹”で始まる語句
羊羹
羊羹箱