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羅生門
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らしやうもん
ふりがな文庫
“
羅生門
(
らしやうもん
)” の例文
私
(
わたし
)
の作品の名を上げて言へば「
羅生門
(
らしやうもん
)
」などはその前者であり、今ここに話さうと思ふ「
枯野抄
(
かれのせう
)
」「
奉教人
(
ほうけうにん
)
の死」などはその後者である。
一つの作が出来上るまで:――「枯野抄」――「奉教人の死」――
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「あの女は少し綺麗過ぎましたよ、それに持ちかけやうが一通りぢやねえ。あんなのは
羅生門
(
らしやうもん
)
河岸にも大根畑にも居ませんよ」
銭形平次捕物控:035 傀儡名臣
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
羅生門
(
らしやうもん
)
が、
朱雀大路
(
すじやくおおぢ
)
にある
以上
(
いじやう
)
は、この男の外にも、
雨
(
あめ
)
やみをする
市女笠
(
いちめがさ
)
や揉烏帽子が、もう二三
人
(
にん
)
はありさうなものである。それが、この
男
(
をとこ
)
の
外
(
ほか
)
には
誰
(
たれ
)
もゐない。
羅生門
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「お前は、
羅生門
(
らしやうもん
)
河岸ばかり
漁
(
あさ
)
つて歩くから、素人衆の娘の良さを知らないのだよ。が、兎も角油斷がならない。俺はあの浪人者の大澤傳右衞門さんのところへ行つて見る」
銭形平次捕物控:302 三軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
昔「
羅生門
(
らしやうもん
)
」と云ふ小説を書いた時、主人公の
下人
(
げにん
)
の
頬
(
ほほ
)
には、大きい
面皰
(
にきび
)
のある由を書いた。
澄江堂雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
雨は、
羅生門
(
らしやうもん
)
をつゝんで、
遠
(
とほ
)
くから、ざあつと云ふ音をあつめて來る。夕闇は次第に空を低くして、
見上
(
みあ
)
げると、門の屋根が、斜につき出した
甍
(
いらか
)
先
(
さき
)
に、重たくうす
暗
(
くら
)
い
雲
(
くも
)
を支へてゐる。
羅生門
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
僕は以前
藤野古白
(
ふぢのこはく
)
の句に「
傀儡師
(
くわいらいし
)
日暮れて帰る
羅生門
(
らしやうもん
)
」と云ふのを見、「傀儡師」「羅生門」共に僕の小説集の名だから、
暗合
(
あんがふ
)
の妙に驚いたことがある。然るに今又この暗合に出合つた。
続野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
或日
(
あるひ
)
の暮方の事である。一人の下人が、
羅生門
(
らしやうもん
)
の下で雨やみを待つてゐた。
羅生門
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
例へば、「
羅生門
(
らしやうもん
)
」の中では
日本小説の支那訳
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
羅
常用漢字
中学
部首:⽹
19画
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
門
常用漢字
小2
部首:⾨
8画
“羅生門”で始まる語句
羅生門河岸