“らしやうもん”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ラシヤウモン
語句割合
羅生門100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お前は、羅生門らしやうもん河岸ばかりあさつて歩くから、素人衆の娘の良さを知らないのだよ。が、兎も角油斷がならない。俺はあの浪人者の大澤傳右衞門さんのところへ行つて見る」
昔「羅生門らしやうもん」と云ふ小説を書いた時、主人公の下人げにんほほには、大きい面皰にきびのある由を書いた。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
雨は、羅生門らしやうもんをつゝんで、とほくから、ざあつと云ふ音をあつめて來る。夕闇は次第に空を低くして、見上みあげると、門の屋根が、斜につき出したいらかさきに、重たくうすくらくもを支へてゐる。
羅生門 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)