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纏繞
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てんじょう
ふりがな文庫
“
纏繞
(
てんじょう
)” の例文
屍体
(
したい
)
頸部には
絞縛
(
こうばく
)
したる
褶痕
(
しゅうこん
)
と
鬱血
(
うっけつ
)
、その他の
索溝
(
さっこう
)
相交
(
あいまじ
)
って
纏繞
(
てんじょう
)
せり、
然
(
しか
)
れども気管喉頭部、及、頸動脈等も外部より損傷を認むる
能
(
あた
)
わず。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
櫂の音を忍ばせながら、そろそろと舟を進め、根茎が
纏繞
(
てんじょう
)
植物のように絡み合っている薄暗い岸に上陸し、
篁
(
たかむら
)
を先頭にして縦隊をつくり、用心深く
網羊歯
(
グロッソブテリス
)
の中を進んでいった。
地底獣国
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
この障礙は
上
(
かみ
)
に抽斎の経歴を叙して、その安政中の末路に近づいた時、早く既に
頭
(
こうべ
)
を
擡
(
もたげ
)
げて来た。これから
後
(
のち
)
は、これが
弥
(
いよいよ
)
筆端に
纏繞
(
てんじょう
)
して、
厭
(
いと
)
うべき拘束を加えようとするであろう。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
纏
漢検準1級
部首:⽷
21画
繞
漢検1級
部首:⽷
18画
“纏”で始まる語句
纏
纏綿
纏頭
纏足
纏向
纏縛
纏絡
纏布
纏夤
纏持