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綿貫
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わたぬき
ふりがな文庫
“
綿貫
(
わたぬき
)” の例文
「ねえ、
綿貫
(
わたぬき
)
君。われわれは、もっと語ろうではないか。
素敵
(
すてき
)
なブランデーをのませる家を知っているから、これからそこへ案内しよう」
のろのろ砲弾の驚異:――金博士シリーズ・1――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
熱海
(
あたみ
)
予審判事、警視庁の戸山第一捜索課長以下鑑識課員、大森署より司法主任
綿貫
(
わたぬき
)
警部補以下警察医等十数名
現場
(
げんじょう
)
に出張し
取調
(
とりしらべ
)
を行ったが
二重心臓
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
それから、天井と鎧の
綿貫
(
わたぬき
)
とを結んでいる二条の麻紐を切り、死体を鎧から取り外しに掛ると、続いて異様なものが現われた。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
すると、彼女は早速電話で、店と以前取引関係のあつた
綿貫
(
わたぬき
)
といふ男を呼び寄せ、夫の面前でこんな風に
啖呵
(
たんか
)
を切つた。
双面神
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
その夫婦もん怪しいと
睨
(
にら
)
んで
勾引
(
こういん
)
したんやそうですが、その時枕もとの乱れ
籠
(
かご
)
に入れてあった光子さんと
綿貫
(
わたぬき
)
の着物着て、そのまま警察い連れて行かれた。
卍
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
綿貫
(
わたぬき
)
博士
(
はかせ
)
がそばで皮肉を言わないだけがまだしも、先生がいると問答がことさらにこみ入る。
号外
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「かぶと、よろいの
綿貫
(
わたぬき
)
、どこにても、味方は味方とすぐわかる目じるしを付けよ」
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
数日後、
速水
(
はやみ
)
荘吉、あるいは
綿貫
(
わたぬき
)
清二、あるいは
鮎沢
(
あゆさわ
)
賢一郎、あるいは殿村
啓介
(
けいすけ
)
、あるいは宮野緑郎、あるいは佐川
春泥
(
しゅんでい
)
、その他無数の名を持つ影男は、帝国ホテルの一室におさまっていた。
影男
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
検事の名前は
鶴木
(
つるき
)
といって五十恰好の温厚そうな童顔
禿頭
(
とくとう
)
の紳士、予審判事は
綿貫
(
わたぬき
)
という眼の鋭い、痩せた長身の四十男で、一見したところ
巡査辞職
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「サアその先を……」と
綿貫
(
わたぬき
)
という背の低い、真黒の
頬髭
(
ほおひげ
)
を
生
(
はや
)
している紳士が言った。
牛肉と馬鈴薯
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
たしかにそういう虚栄心から、夫に対する私の愛を自分の方い奪いなさることに興味持ってなさったのんでしょうが、それにしたかって、光子さん自身の心は
綿貫
(
わたぬき
)
の方へ吸い取られてたことは
卍
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「本当か、
綿貫
(
わたぬき
)
君。氏は、日本人にしては色が黒すぎるではないか」
のろのろ砲弾の驚異:――金博士シリーズ・1――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
綿
常用漢字
小5
部首:⽷
14画
貫
常用漢字
中学
部首:⾙
11画
“綿貫”で始まる語句
綿貫清二
綿貫三八
綿貫栄次郎
綿貫正太郎