トップ
>
細腰
>
さいよう
ふりがな文庫
“
細腰
(
さいよう
)” の例文
細腰
(
さいよう
)
は風に
旋
(
めぐ
)
り、
鳳簪
(
かんざし
)
は月光にかがやき、しばらくは、仲秋の天地、虫の音までが彼女の舞にその鳴りをひそめてしまった
風情
(
ふぜい
)
だった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「でげすな、シルクてえのは、只今それお話の、お
白様
(
しらさま
)
の口からお出ましになって、願わくは
軽羅
(
けいら
)
となって
細腰
(
さいよう
)
につかん、とおいでなさるあの一件なんでげす」
大菩薩峠:36 新月の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「
腕白
(
わんぱく
)
、
膝
(
ひざ
)
へ薬をことづかつてくれれば、私が来るまでもなく、此の
女
(
むすめ
)
は殺せたものを、
夜
(
よ
)
が明けるまで黙つて
寐
(
ね
)
なよ。」といひすてにして、
細腰
(
さいよう
)
楚々
(
そそ
)
たる
後姿
(
うしろすがた
)
、肩を
揺
(
ゆす
)
つて
処方秘箋
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
厨房
(
くりや
)
の珠すだれを掻きわけて、
良人
(
おっと
)
の前に、あきれ顔を見せた
細腰
(
さいよう
)
の美人がある。三日月の眉、星のひとみ、
婉然
(
えんぜん
)
と笑みをふくんだ糸切り歯が
柘榴
(
ざくろ
)
の
胚子
(
たね
)
みたいに美しい。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、すぐ
椅子
(
いす
)
をうごかして、その
嬋妍
(
せんけん
)
な
細腰
(
さいよう
)
を曲げかけた。しかし「いや、いいんですよ」とばかり、西門慶もそれより低く身をかがめる。そして彼女の
裳
(
も
)
の下へ手を触れた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
劉備は、彼女の
細腰
(
さいよう
)
を抱き上げて、白馬の鞍にすがらせた。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
凛々
(
りんりん
)
細腰
(
さいよう
)
の
剣
(
けん
)
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“細腰”の意味
《名詞》
女性の細くしなやかな腰付きのこと。
(出典:Wiktionary)
細
常用漢字
小2
部首:⽷
11画
腰
常用漢字
中学
部首:⾁
13画
“細腰”で始まる語句
細腰蜂
細腰青面