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糸立
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いとだて
ふりがな文庫
“
糸立
(
いとだて
)” の例文
あわてて、
糸立
(
いとだて
)
を肩にひろげたが、
透
(
とお
)
るようなビショぬれで、ポッケットにはさんだ紫鉛筆の色が、上衣の乳の下あたりまでにじみだした。
不尽の高根
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
あとに
女
(
をんな
)
は
亭主
(
ていしゆ
)
が
帰
(
かへ
)
つて
来
(
き
)
たならば
飲
(
の
)
ませようと思つて買つて置いた酒をお客に
飲
(
の
)
ましてしまつたのですから、買つて置かうと
糸立
(
いとだて
)
を
巻
(
ま
)
いて
手拭
(
てぬぐひ
)
を
冠
(
かむ
)
り
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
其時、私は
糸立
(
いとだて
)
を着て、
草鞋
(
わらぢ
)
を穿いて歩いて行つた。浜島から長島までの辛い長い山路、其処には桃の花の咲いてゐる
畑
(
はた
)
もあれば、椿の花の
緑葉
(
みどりは
)
の中に紅く
簇
(
むらが
)
つてゐる漁村もあつた。
春雨にぬれた旅
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
取
(
とり
)
いれられている趣であるが、玄関には登山用の
糸立
(
いとだて
)
、
菅笠
(
すげがさ
)
、金剛杖など散らばっている上に、一段高く奥まったところに
甲冑
(
かっちゅう
)
が飾ってあり、曾我の討入にでも用いそうな芝居の小道具然たる
刺叉
(
さすまた
)
不尽の高根
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
糸
常用漢字
小1
部首:⽷
6画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“糸”で始まる語句
糸
糸瓜
糸屑
糸織
糸杉
糸底
糸魚川
糸口
糸巻
糸目