粉屋こなや)” の例文
農家が各自の穀粉をくようになって、一旦起こりかけた粉屋こなやという専門業が早く衰えてしまい、名残なごりを粉屋の娘の民謡にとどめている。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
パン屋さんがオオカミの前足にねり粉をこすりつけてやりますと、オオカミは、こんどは、粉屋こなやさんのところへ走っていって
其の頃の十両はたいした金です。森松を供に連れて神田豊島町二丁目へ参り、大坂屋おおさかやと云う粉屋こなやの裏へ入り
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
しかもその日は二十九日と限られ、江戸じゅうの家々が一度に牡丹餅をこしらえる事になったので、米屋では糯米もちごめが品切れになり、粉屋こなやでは黄粉を売切ってしまった。
廿九日の牡丹餅 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
禿げた粉屋こなやも飛んでゆく。
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
粉屋こなやで妹の言ふことにや
おさんだいしよさま (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
まみれ粉屋こなやは上機嫌。
水車のある教会 (旧字旧仮名) / オー・ヘンリー(著)
粉屋こなやの女房笑顏よく
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
で、パン屋が、おおかみの前足にねったこなをなすってやりますと、こんどは、粉屋こなやへかけつけて行って
まみれ粉屋こなやは上機嫌。
水車のある教会 (旧字旧仮名) / オー・ヘンリー(著)
粉屋こなや念仏」踊る子は
雨情民謡百篇 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)