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管伴
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ばんたう
窺はするに茲は
召仕の
丁稚和吉
糊賣お金の
許へ至り
委細を
聞より大きに驚き
直立歸りて
管伴に
如此の由
話たりしに忠兵衞もまた
驚嘆し此事
主個夫婦を
見染て來たといふは此
上もなき
大幸なれば御苦勞ながら
管伴どの
明日にも先の
家へ行き身元正しき者ならば
婚儀を
不審みつゝ
伴ひ出また小西屋は何ごとやらんと
愕くよりして長左衞門病氣と稱して出もせず其代人は
管伴忠兵衞
丁稚和吉を
供に連れ奉行所へ出
腰掛へ和吉を