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第一
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だいち
ふりがな文庫
“
第一
(
だいち
)” の例文
元来何だって、
紺
(
こん
)
の無地の
袴
(
はかま
)
なんぞ
穿
(
は
)
くんだい。
第一
(
だいち
)
あれからして
乙
(
おつ
)
だね。そうして塩風に吹かれつけているせいか、どうも、色が黒いね。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
第一
(
だいち
)
どこで断る隙間もないように、調子の好い文句がそれからそれへとずるずる彼の耳へ響いて来るのである。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「どこでも余計な御世話よ。ほっつき歩くだなんて、
第一
(
だいち
)
言葉使からしてあなたは下品よ。——好いわ、今日坂田さんの所へ行って、兄さんの秘密をすっかり聞いて来たから」
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
第一
(
だいち
)
あなたはあの一件からして片づけてしまわなくっちゃならない義務があるでしょう
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
第一
(
だいち
)
ああ忙がしくしていちゃ、頭の中に組織立った
考
(
かんがえ
)
のできる
閑
(
ひま
)
がないから駄目です。あいつの脳と来たら、
年
(
ねん
)
が
年中
(
ねんじゅう
)
摺鉢
(
すりばち
)
の中で、
擂木
(
すりこぎ
)
に
攪
(
か
)
き廻されてる
味噌
(
みそ
)
見たようなもんでね。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
今ではどんなに変っているか知りませんが、その
頃
(
ころ
)
はひどい漁村でした。
第一
(
だいち
)
どこもかしこも
腥
(
なまぐさ
)
いのです。それから海へ入ると、波に押し倒されて、すぐ手だの足だのを
擦
(
す
)
り
剥
(
む
)
くのです。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「見えるかいって、
一目
(
ひとめ
)
見りゃあ、——
第一
(
だいち
)
言葉でわかりまさあ」
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
第一
(
だいち
)
どっちが病人なんだろう」
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
第
常用漢字
小3
部首:⽵
11画
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
“第一”で始まる語句
第一番
第一流
第一嬢子
第一人者
第一斜檣
第一等
第一歩
第一孃子
第一人
第一冊