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竹片
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たけぎれ
ふりがな文庫
“
竹片
(
たけぎれ
)” の例文
金ピカの
猿股
(
さるまた
)
一つになった
木乃伊
(
ミイラ
)
親爺の相手になって、
禿頭
(
はげあたま
)
の上に逆立ちしたり、両足を捉まえて
竹片
(
たけぎれ
)
みたいにキリキリと天井へ投げ上げられたり
超人鬚野博士
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
コガタナ(ナイフ)で小さく割った
竹片
(
たけぎれ
)
を、丹念に削るのだから、しんきで、しんきでしようがなかった。
戦争雑記
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
彼の目には、もんどりを打つ竹ぎれからす早く身をかはして、いきなりそれを目がけて飛びかかると、その
竹片
(
たけぎれ
)
を
咥
(
くは
)
へたまま、真しぐらに逃げて行く白犬が、はつきりと見えた。
田園の憂欝:或は病める薔薇
(新字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
長方形の板を載せているのが、
竹片
(
たけぎれ
)
を指して、立板に水を流すごとくにいった。「
裸裎
(
らてい
)
淫佚
(
いんしつ
)
で、徳を失い礼を
蔑
(
ないがし
)
ろにし、度を敗るは、
禽獣
(
きんじゅう
)
の行いである。国には
常刑
(
じょうけい
)
あり、ただこれを禁ずる」
不周山
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
六寸程の
竹片
(
たけぎれ
)
が挟んであるのを見附て、指を差込だが春日の指に比べて隙間が少し狭かった、漸く取出してみると、
尖端
(
さき
)
に泥が
乾
(
かわ
)
き着いていた、足許に気がつくと柱の根元三寸程の所塀に密接して
誘拐者
(新字新仮名)
/
山下利三郎
(著)
▼ もっと見る
血に狂った一郎は手にせる
鍬
(
くわ
)
を
竹片
(
たけぎれ
)
の如くブンブンと振りまわして「見に来てはいけない見に来てはいけない」と叫びますので、非常に危険で近寄れません。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
この景色を見るために、
何故
(
なぜ
)
もつと早く目が覚めなかつたらうと、彼は思つた。縁を下りて、顔をば洗はうと庭を通ると白い犬が昨夜
咥
(
くは
)
へて行つた筈の
竹片
(
たけぎれ
)
は、萩の根元に転がつて居た。
田園の憂欝:或は病める薔薇
(新字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
桐の落葉、松の枯枝、
竹片
(
たけぎれ
)
、瓦の破片なぞ……中にはどこで見付たものか、青い草なぞもあります。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
竹片
(
たけぎれ
)
で水をタタクと泡が出る。その泡が水の表面をフワリフワリと回転して、無常の風に会って又もとの水と空気にフッと立ち帰るまでのお慰みが所謂人生という奴だ。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
その横の地面に
竹片
(
たけぎれ
)
か何かで字を書いて、卵と
一所
(
いっしょ
)
に輪形の曲線で包んでありました。
卵
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
竹
常用漢字
小1
部首:⽵
6画
片
常用漢字
小6
部首:⽚
4画
“竹”で始まる語句
竹
竹藪
竹刀
竹竿
竹箒
竹生島
竹馬
竹籠
竹箆
竹林