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竹取
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たけと
と
仰せられました。その
女官がさっそく
竹取りの
翁の
家に
出向いて
勅旨を
述べ、ぜひ
姫に
逢ひたいといふと、
翁はかしこまつてそれを
姫にとりつぎました。ところが
姫は
お
使ひが
立ち
歸つてその
通りを
申し
上げると、
帝は
翁に
同情されて、いよ/\
十五日が
來ると
高野の
少將といふ
人を
勅使として、
武士二千人を
遣つて
竹取りの
翁の
家をまもらせられました。
むかし、いつの
頃でありましたか、
竹取りの
翁といふ
人がありました。