“立錐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りっすい88.9%
りつすゐ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
壮大なる宮の建築、立錐りっすいの余地なき祭りの群衆、しかつめらしき祭司、学者、長老の一団! しかしどこに神殿のたましいがあるか。
しかしながら、桝に盛られたこの立錐りっすいの余地なき人間の一山は、それを苦にもしないで、盛られたままに歌うもあれば騒ぐもある。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
異國人ことくにびとにて此祭見しことなきものは、かゝる折の雜遝ざつたふを想ひ遣ること能はざるべし。立錐りつすゐの地なき人ごみに、燃やす燭の數限なければ、空氣は濃く熱くのみなりまさりぬ。
立錐りつすゐの地なしと門前の警官が、絶叫したるもうべなりけり、しもに広き青年会館の演説場も、だ人を以て埋めたるばかり、爛々らん/\たる電燈も呼吸の為めに曇りて見えぬ、一見
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)