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空也
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くうや
ふりがな文庫
“
空也
(
くうや
)” の例文
空也
(
くうや
)
念佛と云ふものがあるのは唯聞いてゐるばかりだけれど、此の講中の御詠歌の踊りはそれに似たものではないだらうか。
二月堂の夕
(旧字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
この年(天慶元年)の頃、京都には、僧の
空也
(
くうや
)
という者があらわれて、辻に立ち、念仏をとなえ、念仏をすすめ、念仏即浄土の説教をし始めていた。
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
在俗の名は
慶滋
(
よししげ
)
の
保胤
(
やすたね
)
、世に内記の上人と云ふのは、
空也
(
くうや
)
上人の弟子の中にも、やん事ない高徳の
沙門
(
しやもん
)
だつた。
六の宮の姫君
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
思わず手ぶりを
真似
(
まね
)
、
間拍子
(
まびょうし
)
に乗って、しまいには我知らず人数に加わってゆくというような習性が
空也
(
くうや
)
以前、「
八幡種蒔
(
はちまんたねま
)
く」よりももっと昔から、すでにこの島国の住民たちの
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
で、芸術以外に宗教にも趣味を持って、殊にその内でも
空也
(
くうや
)
は若い頃本山から吉阿弥の号を
貰
(
もら
)
って、
瓢
(
ひさご
)
を叩いては「なアもうだ/\」を唱えていた位に
帰依
(
きえ
)
していたのでありました。
我が宗教観
(新字新仮名)
/
淡島寒月
(著)
▼ もっと見る
から
鮭
(
さけ
)
も
空也
(
くうや
)
の
痩
(
やせ
)
も
寒
(
かん
)
の
内
(
うち
)
郷愁の詩人 与謝蕪村
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
その他、わが朝の先徳にも、
空也
(
くうや
)
、源信、良忍、永観などみな、習い
研
(
みが
)
きたる智恵も
行
(
ぎょう
)
もすてて皆、念仏の
一行
(
いちぎょう
)
に、
往
(
ゆ
)
いて生れたる人々ではござらぬか。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
殊に恋愛を歌つたものを見れば、其角さへ
木強漢
(
ぼくきやうかん
)
に見えぬことはない。
況
(
いはん
)
や後代の才人などは
空也
(
くうや
)
の痩せか、
乾鮭
(
からざけ
)
か、或は
腎気
(
じんき
)
を失つた若隠居かと疑はれる位である。
芭蕉雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“空也”の解説
空也(くうや「こうや」とも称される。)は、平安時代中期の僧。阿弥陀聖(あみだひじり)ただし、阿弥陀聖は、念仏を勧める聖の総称としても用いられた。、市聖(いちのひじり)、市上人(いちのしょうにん)とも称される。
(出典:Wikipedia)
空
常用漢字
小1
部首:⽳
8画
也
漢検準1級
部首:⼄
3画
“空也”で始まる語句
空也餅
空也念仏
空也堂
空也上人
空也和讃
空也上人御作