あつし)” の例文
嬰兒あかんぼちゝみますから、あつしうでも、彼女あれにはるものの一口ひとくちはせたうござんすから。」——で、さしあたり仕立したてものなどのあつらへはないから
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「驚いたな、お町さん。あつしもいろ/\の目に逢つたが、石井三右衞門ともいはれる大金持の身上を、まるごと預るやうなことにならうとは思はなかつたよ」
あつしが抓むんですがね。」
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「で、お町さんが殺されて、差向きお困りなら、何うでせう。あつしの手から一人女を入れたいんだが」
ありますよ、——あつしもあんまり變だから、それとなく訊いて見ると、宗次といふ双生兒ふたごの弟があつた相ですが、二年前に死んだといふ噂で、——尤もこれは打つ買ふ飮むの三道樂に身を