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禿筆
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とくひつ
ふりがな文庫
“
禿筆
(
とくひつ
)” の例文
ふと思い立って
禿筆
(
とくひつ
)
を
呵
(
か
)
し、本書の主要部分である「キリスト教入門」の第三章以下、並びにはしがきに当たる「門をたたけ」の一篇を書き上げ
キリスト教入門
(新字新仮名)
/
矢内原忠雄
(著)
禿筆
(
とくひつ
)
を用ゐて作つた草体が奔放を極めてゐる。
引首印
(
いんしゆいん
)
と知足の
下
(
しも
)
の印一顆とがある。是が一つである。今一つは清川安策の五古で、是は文淵堂の
花天月地
(
くわてんげつち
)
中に収められてゐる。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
或は此腐儒説の被保人等が窮余に説を作りて反対を試みんとすることもあらんか、甚だ妙なり。我輩は満天下の人を相手にしても一片の
禿筆
(
とくひつ
)
以て之を追求して仮す所なかる可し。
新女大学
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
禿筆
(
とくひつ
)
文をなす、気のいかぬかぎりなり。しかれどもいかんせん。この日記の文字を見て禿筆のいかに失なるかを思うべし。墨もまた斜めにして短し。このごろ紙あるがうれしきのみ。
貧を記す
(新字新仮名)
/
堺利彦
(著)
ただただ以上述ぶる所の場合に、終始一行の
骨折
(
ほねおり
)
心配は、如何ばかりなりしぞ、実に予が
禿筆
(
とくひつ
)
の書き尽し得べき所に非ず、
願
(
ねがわ
)
くは有志の士は自ら寒中登岳してその労を察せられんことを。
寒中滞岳記:(十月一日より十二月廿一日に至る八十二日間)
(新字新仮名)
/
野中至
(著)
▼ もっと見る
以上
記
(
き
)
するところは、皆予が
一身
(
いっしん
)
一箇
(
いっこ
)
の事にして、他人にこれを
示
(
しめ
)
すべきものにあらず。またこれを
記
(
しる
)
すとも、予が
禿筆
(
とくひつ
)
、その山よりも
高
(
たか
)
く海よりも
深
(
ふか
)
き万分の一ツをもいい
尽
(
つく
)
すこと
能
(
あた
)
わず。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
“禿筆”の意味
《名詞》
穂先が擦り減った筆。
自分が作成した文章を謙遜する語。
(出典:Wiktionary)
禿
漢検準1級
部首:⽲
7画
筆
常用漢字
小3
部首:⽵
12画
“禿”で始まる語句
禿
禿頭
禿山
禿鷹
禿顱
禿茶瓶
禿鷲
禿安
禿木
禿上