“花天月地”の読み方と例文
読み方割合
くわてんげつち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文淵堂所蔵の花天月地くわてんげつちに、小島成斎の柏軒に与へた書があつて、日附は九月二十二日である。そして書中には柏軒の仕宦と移居との事が併せ記してある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
書牘は文化丙寅六月十九日に茶山が蘭軒の父信階のぶしなに与へたもので、文淵堂の花天月地くわてんげつち中に収められてゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
初めわたくしは只松崎慊堂かうだうが客中にあつただらうと云ふことを推測してゐた。それは慊堂の会に赴くことを約した書が文淵堂の花天月地くわてんげつち中に収められてゐるからである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)