“月天”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がってん33.3%
ぐわつのてん33.3%
げってん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
向った丘に、もみじの中に、昼の月、虚空に澄んで、月天がってん御堂みどうがあった。——幼い私は、人界のきのこを忘れて、草がくれに、ひとえに世にも美しい人の姿を仰いでいた。
小春の狐 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
此野遊の題の下に、七絶二、七律一、五律一が録存してあつて、数試春衣しば/\しゆんいをこゝろみる月天ぐわつのてんは七律の起句である。然るにこれに次ぐに「頓忘病脚自盤旋」の句を以てしたのを見れば、わたくしは酸鼻に堪へない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)