“慊堂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かうだう50.0%
こうどう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三月六日に柏軒が始て松崎慊堂かうだうを見た。わたくしはかみに文政辛巳の条に、榛軒が慊堂、棭斎に学び、柏軒が棭斎に学んだ事を言つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
これに反して経史子集のまさに刻すべくして未だ刻せられざるものは、その幾何いくばくなるを知らない。世に伝ふる所の松崎慊堂かうだう天保十三年の上書じやうしよがある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
五百いおは女中に書状を持たせて、ほど近い質屋へった。即ち市野迷庵の跡の家である。の今に至るまで石にられずにある松崎慊堂こうどうの文にいう如く、迷庵は柳原の店で亡くなった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)