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祠堂金
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しどうきん
ふりがな文庫
“
祠堂金
(
しどうきん
)” の例文
いえいえ、
祠堂金
(
しどうきん
)
を初め、お山詣での方々の懐中を
掠
(
かす
)
めておりますことも、みな玄長様のお差しがねじゃとか言うてでござります
旗本退屈男:06 第六話 身延に現れた退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
神社仏寺とも古来所伝の
什物
(
じゅうもつ
)
、衆庶寄付の諸器物、並びに
祠堂金
(
しどうきん
)
等はこれまで
自儘
(
じまま
)
に処分し来たったが、これも一々教部省へ具状すべき筋のものであるか。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「お言葉ですが、油断はなりません、相手は何分にも黒旋風で、何をやり出すかわからず、妙月庵には修復の
祠堂金
(
しどうきん
)
千両が、明日請負の
棟梁
(
とうりょう
)
に渡す筈で用意してあります」
銭形平次捕物控:243 猿回し
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
小金吾問へば「檀那、お聞なすつて下さいまし、村の者から預つて来た、
高野
(
こうや
)
へ納める
祠堂金
(
しどうきん
)
の廿両、この袷の間へ入れて置いたのがございません、さあ大変だ、金がねえ」
いがみの権太:(明治二十九年一月、明治座)
(新字旧仮名)
/
三木竹二
(著)
祠堂金
(
しどうきん
)
も納めてある筈、僅ばかりでも折々の附け届も怠らなかった
積
(
つもり
)
だのに、是はまた如何な事!
何時
(
いつ
)
掃除した事やら、台石は一杯に
青苔
(
あおごけ
)
が蒸して石塔も白い
痂
(
かさぶた
)
のような物に
蔽
(
おお
)
われ
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
▼ もっと見る
作「三藏かえ、
彼
(
あれ
)
はね
婆
(
ばア
)
さまが死んだから其の白骨を本当の紀州の高野へ納めに往くって、
祠堂金
(
しどうきん
)
も沢山持ってる様子だ、お累さんもあゝいう
死様
(
しによう
)
をしたのも
矢張
(
やっぱり
)
お
前
(
めえ
)
ら二人でした様なものだぜ」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それも
祠堂金
(
しどうきん
)
ばかり狙う女スリだっていうんですがね、三十位の大年増に化けたかと思うと、十七八のかわいらしい奴に化けたりするっていうんですがね。どうもさっきの娘が臭せえんです。
旗本退屈男:06 第六話 身延に現れた退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
先祖の菩提寺なる春徳寺改築のために、
祠堂金
(
しどうきん
)
三千両を寄進することになり、その日出入の
鳶頭
(
かしら
)
が宰領で、人足に
担
(
かつ
)
がせた吊台に、三つの千両箱を積み、阿波屋三郎兵衛夫婦が、娘お由利と共に
銭形平次捕物控:239 群盗
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「有難うございます。森右門の木村六弥は死んだ筈でございますが、倅の皆吉と養い娘のお島はまだ生きていることと存じます。丁度山谷の春徳寺で、三千両の
祠堂金
(
しどうきん
)
が盗まれた折でもあり、とことんまで調べて見たら、何んか繋がりがあるかもわかりません」
銭形平次捕物控:239 群盗
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
祠
漢検1級
部首:⽰
10画
堂
常用漢字
小5
部首:⼟
11画
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
“祠堂”で始まる語句
祠堂