“痂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かさぶた66.7%
16.7%
かさ8.3%
カサブタ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それだから風呂ふろに入つた時などに、ひそかにそのかさぶたを除いてみると、その下は依然としてただれて居つて深いみぞのやうになつてゐる。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
彼は小さいよしくだで、腫物の口をこじ明けて、その管から貝母のしぼり汁をそそぎ込むと、数日の後に腫物はせて癒った。
東 かつたいのかさうらみ
東西伊呂波短歌評釈 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
またあるいはカサをカサとも感ずる。すなわちその海藻がカサブタのような形ではないかとも想像する人がないとも限らない。また重なることもカサというからあるいはそれを重畳の意味にとらんでもあるまい。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)