“しどうきん”の漢字の書き方と例文
語句割合
祠堂金100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小金吾問へば「檀那、お聞なすつて下さいまし、村の者から預つて来た、高野こうやへ納める祠堂金しどうきんの廿両、この袷の間へ入れて置いたのがございません、さあ大変だ、金がねえ」
祠堂金しどうきんも納めてある筈、僅ばかりでも折々の附け届も怠らなかったつもりだのに、是はまた如何な事! 何時いつ掃除した事やら、台石は一杯に青苔あおごけが蒸して石塔も白いかさぶたのような物におおわれ
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
作「三藏かえ、あれはねばアさまが死んだから其の白骨を本当の紀州の高野へ納めに往くって、祠堂金しどうきんも沢山持ってる様子だ、お累さんもあゝいう死様しにようをしたのも矢張やっぱりめえら二人でした様なものだぜ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)