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神妙
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しんびょう
ふりがな文庫
“
神妙
(
しんびょう
)” の例文
初さんがこれほど
叮嚀
(
ていねい
)
な言葉を使おうとは思いも寄らなかった。おおかた
神妙
(
しんびょう
)
に下りましょうと出たんで、
幾分
(
いくぶん
)
か
憐愍
(
れんみん
)
の念を起したんだろう。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ふるに俊雄はひたすら
疇昔
(
きのう
)
を悔いて
出入
(
ではい
)
りに世話をやかせぬ
神妙
(
しんびょう
)
さは遊ばぬ
前日
(
ぜん
)
に三倍し
雨晨月夕
(
うしんげっせき
)
さすが思い出すことのありしかど末のためと目を
かくれんぼ
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
男「
神妙
(
しんびょう
)
にしろ、ジタバタしたって仕方がねえ、
汝
(
てめえ
)
の
家
(
うち
)
にア五百や六百ねえことはねえ、命が欲しけれア金を出せ」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
さて牢屋敷から
棧橋
(
さんばし
)
まで連れて来る間、この
痩肉
(
やせじし
)
の、色の青白い喜助の様子を見るに、いかにも
神妙
(
しんびょう
)
に、いかにもおとなしく、自分をば公儀の役人として敬って
高瀬舟
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
活きるか死ぬかというこれが
情婦
(
いろ
)
だったって、それじゃ愛想を
尽
(
つか
)
しましょう、おまけにこれが
行
(
ゆ
)
く先は、どこだって目上の親方ばかりでさ、
大概
(
てえげえ
)
神妙
(
しんびょう
)
にしていたって
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
その代り昔し
神妙
(
しんびょう
)
なものが、今横着になるくらいだから、今の横着がいつ
何時
(
なんどき
)
また神妙にならんとは限らない。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
○「やい、
神妙
(
しんびょう
)
にしろ、身ぐるみ脱いて置いて
行
(
い
)
け、
手前達
(
てめえたち
)
は大方宇都宮の女郎を連出した
駈落者
(
かけおちもの
)
だろう」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
まるで
取附端
(
とっつきは
)
がない。やむを得ず
呼吸
(
いき
)
を切らして、耳をがあんと鳴らして、黙って
後
(
あと
)
から
神妙
(
しんびょう
)
に
尾
(
つ
)
いて行く。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“神妙”の意味
《名詞》
神妙(しんみょう)
不思議なこと。霊妙。
健気なこと。殊勝なこと。
おとなしいこと。素直なこと。
(出典:Wiktionary)
神
常用漢字
小3
部首:⽰
9画
妙
常用漢字
中学
部首:⼥
7画
“神妙”で始まる語句
神妙者
神妙々々