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磯端
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いそばた
ふりがな文庫
“
磯端
(
いそばた
)” の例文
荒海の
磯端
(
いそばた
)
で、肩を合わせて一息した時、息苦しいほど蒸暑いのに、
颯
(
ざあ
)
と風の通る音がして、思わず脊筋も
悚然
(
ぞっ
)
とした。
絵本の春
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
波風
(
なみかぜ
)
に
揉
(
も
)
まれて
死人
(
しにん
)
のようになつて
磯端
(
いそばた
)
に
倒
(
たふ
)
れてゐました。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
磯端
(
いそばた
)
で、日くれ方、ちょっと釣をすると、はちめ(甘鯛の子)、
阿羅魚
(
あらうお
)
、
鰈
(
かれい
)
が見る見るうちに、……などは
羨
(
うらやま
)
しい。
河伯令嬢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
神職様
(
かんぬしさま
)
、
小鮒
(
こぶな
)
、
鰌
(
どじょう
)
に腹がくちい、貝も
小蟹
(
こがに
)
も欲しゅう思わんでございましゅから、白い浪の打ちかえす
磯端
(
いそばた
)
を、八
葉
(
よう
)
の
蓮華
(
れんげ
)
に気取り、
背後
(
うしろ
)
の
屏風巌
(
びょうぶいわ
)
を、
舟後光
(
ふなごこう
)
に真似て、円座して……
翁様
(
おきなさま
)
貝の穴に河童の居る事
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
磯
漢検準1級
部首:⽯
17画
端
常用漢字
中学
部首:⽴
14画
“磯”で始まる語句
磯
磯馴松
磯城
磯部
磯貝
磯長
磯辺
磯山
磯際
磯節