トップ
>
磬
>
かね
ふりがな文庫
“
磬
(
かね
)” の例文
やがて、ろうそくの
火
(
ひ
)
がともりつくした
時分
(
じぶん
)
に、
磬
(
かね
)
をたたいて、さかずきの
酒
(
さけ
)
は、
別
(
べつ
)
のさかずきの
中
(
なか
)
に
移
(
うつ
)
されました。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それより諸堂を参拝し、
随求塔
(
ずゐぐたふ
)
の前に備へたる
磬
(
かね
)
を自己の歳だけ打ち鳴らすべし。尚、本堂にて厄除の万灯を奉納し、厄除の守を受け、又、寺務所に於て、厄除祈祷を申込まるべし”
にはかへんろ記
(新字旧仮名)
/
久保田万太郎
(著)
あるときは、
清
(
きよ
)
らかな、
響
(
ひび
)
きの
澄
(
す
)
んだ、
磬
(
かね
)
の
音
(
おと
)
が、ちょうどさかずきの
酒
(
さけ
)
の
上
(
うえ
)
を
渡
(
わた
)
って、その
酒
(
さけ
)
の
池
(
いけ
)
がひじょうに
広
(
ひろ
)
いもののように
感
(
かん
)
じられることもありました。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
夜
(
よる
)
は、
暗
(
くら
)
い
外
(
そと
)
に、
木枯
(
こが
)
らしがすさまじく
叫
(
さけ
)
んでいました。そんなとき、たたく
仏壇
(
ぶつだん
)
の
磬
(
かね
)
の
音
(
ね
)
は、この
家
(
いえ
)
からはなれて、いつまでも
頼
(
たよ
)
りなく、
荒野
(
こうや
)
の
中
(
なか
)
をさまよっていました。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“磬”の意味
《名詞》
(ケイ)中国古代の打楽器
(キン)読経の際に打ち鳴らす仏具。
(出典:Wiktionary)
“磬”の解説
磬(けい)は、中国古代の体鳴楽器で、「ヘ」の字形をした石(または玉・銅)製の板を吊りさげて、バチで叩いて音を出す。一枚だけからなる「特磬」と、複数の磬を並べて旋律を鳴らすことができるようにした「編磬」があるが、後者が一般的である。
八音のひとつである「石」にあたるため、古代以降にも中国の雅楽では使われ続けた。
(出典:Wikipedia)
磬
漢検1級
部首:⽯
16画
“磬”を含む語句
磬石
出磬
出磬山
寒磬寺
玉磬
磬叩
磬折
編磬
華原磬
金磬石
鉦磬
鐸磬