トップ
>
砂糖黍
>
さとうきび
ふりがな文庫
“
砂糖黍
(
さとうきび
)” の例文
写生の場所を変へるとき、あるひは帰るとき、彼らはこつそり
砂糖黍
(
さとうきび
)
を折つて、その竹のやうに堅い茎をかじりながら、のどの渇きをいやした。
少年
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
金色の寝台の金具、
家鴨
(
あひる
)
のぶつぶつした肌、切られた真赤な
水慈姑
(
みずくわい
)
、青々と連った
砂糖黍
(
さとうきび
)
の光沢、女の
沓
(
くつ
)
や両替屋の鉄窓。
上海
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
そのうちに
砂糖黍
(
さとうきび
)
を
舶載
(
はくさい
)
して、暖地に移植してみたらと考えていますが、
莨
(
たばこ
)
と同様これも国内に拡まっていいものか悪いものか、考えさせられます
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ちがった信仰をもつ
為政者
(
いせいしゃ
)
が、単なる殖産政策の立場から、
勧
(
すす
)
め
諭
(
さと
)
して神山の樹を
伐
(
き
)
らせ、それを開墾して
砂糖黍
(
さとうきび
)
などを
栽
(
う
)
えさせ、鼠の居処を
狭
(
せば
)
めて
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
しかつめらしく恋の密輸入物をトランクにしまうと一寝入りするつもりで車窓からボスニヤ平原に咲く
砂糖黍
(
さとうきび
)
の花の
香
(
にお
)
いを嗅いでいるうちに、すっかり追想的になってしまったのだ。
孟買挿話
(新字新仮名)
/
吉行エイスケ
(著)
▼ もっと見る
夜になると、炉端で清江が畑から切って来た
砂糖黍
(
さとうきび
)
の茎を叩いている。この寒国でも今年から砂糖黍を植え始め、自家製の砂糖を作るのだが、それも今夜が初めてで炉端もために賑やかだ。
夜の靴:――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師)
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
彼は
砂糖黍
(
さとうきび
)
が
藪
(
やぶ
)
のように積み上った街角から露路へ折れた。ロシア人の
裸身
(
はだか
)
踊りの見世物が暗い建物の隙間で揺れていた。彼は死人の血色の記憶から逃れるために、切符を買うと部屋の隅へ
踞
(
うずくま
)
った。
上海
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
“砂糖黍”の意味
《名詞》
砂糖黍(さとうきび)
イネ科サトウキビ属の植物。甜菜と同じ砂糖の原料となる。
(出典:Wiktionary)
“砂糖黍(サトウキビ)”の解説
サトウキビ(砂糖黍、甘蔗、学名:Saccharum officinarum)は、イネ科サトウキビ属の植物。砂糖の原料になる。
(出典:Wikipedia)
砂
常用漢字
小6
部首:⽯
9画
糖
常用漢字
小6
部首:⽶
16画
黍
漢検準1級
部首:⿉
12画
“砂糖”で始まる語句
砂糖
砂糖店
砂糖水
砂糖漬
砂糖壺
砂糖袋
砂糖問屋
砂糖菓子
砂糖餅
砂糖氣