“砂中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さちゅう33.3%
さちう33.3%
しやちゆう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでは、猿田の操縦していった新宇宙艇が、墜落ついらくしてきたのであろうか。一行は非常な興味をもって、これを砂中さちゅうから掘りだしてみた。
月世界探険記 (新字新仮名) / 海野十三(著)
きるとは、ふたたびわれかへるの意にして、ふたゝびわれに帰るとは、ねがひにもあらず、のぞみにもあらず、気高けだかき信者の見たる明白あからさまなる事実じじつなれば、聖徒イノセントの墓地によこたはるはなお埃及エジプト砂中さちうに埋まるが如し。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
しかし黄金は砂中しやちゆうに在つて人間の手に触れない方が黄金の質をけがさないで好い。詩は詩人の心に生きてさへ居れば満足であらうとヌエはつけ足した。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)