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瞳孔
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ひとみ
ふりがな文庫
“
瞳孔
(
ひとみ
)” の例文
老教授の顔は土のようになって、眼はもう一つところを見つめる力がなく、まるで
瞳孔
(
ひとみ
)
から亡者のように浮び出している。
予審調書
(新字新仮名)
/
平林初之輔
(著)
彼女は魂と
直接
(
じか
)
に
繋
(
つな
)
がっていないような眼を一杯に開けて、漫然と
瞳孔
(
ひとみ
)
の向いた見当を眺めていた。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
その
瞳
(
ひとみ
)
はだんだんに半ばとじられて、緑色の眼の
円
(
まる
)
い
瞳孔
(
ひとみ
)
が楕円形にかわって来ました。
世界怪談名作集:05 クラリモンド
(新字新仮名)
/
テオフィル・ゴーチェ
(著)
そして肩のうしろより
低語
(
ささや
)
き、なげきは見えざる
玩具
(
おもちや
)
を愛す。猫の
瞳孔
(
ひとみ
)
がわたしの
映畫
(
フヰルム
)
の外で直立し。朦朧なる水晶のよろこび。天をさして螺旋に攀ぢのぼる汚れない妖魔の肌の香。
聖三稜玻璃:02 聖三稜玻璃
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
陣地の隊員はひとしく、何事かを予期して真暗な上空を睨み、
瞳孔
(
ひとみ
)
を一杯に開いた。
空襲下の日本
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
だが膝ぶしは
顫
(
ふる
)
え、
瞳孔
(
ひとみ
)
はさだまらず、前よりもまたひどく、ひょろついていた。
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私
(
わたくし
)
は
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
を
背部
(
うしろ
)
に
庇護
(
かば
)
つて、キツと
猛狒
(
ゴリラ
)
の
瞳孔
(
ひとみ
)
を
睨
(
にら
)
んだ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
その
嘴
(
くちばし
)
は
心臟
(
こころ
)
をついばみ
瞳孔
(
ひとみ
)
はしづかな涙にあふれる。
定本青猫:01 定本青猫
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
その
嘴
(
くちばし
)
は
心臟
(
こころ
)
をついばみ
瞳孔
(
ひとみ
)
はしづかな涙にあふれる
青猫
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
そのひとの
瞳孔
(
ひとみ
)
にうつる不死の幻想
青猫
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
そのひとの
瞳孔
(
ひとみ
)
にうつる不死の幻想
定本青猫:01 定本青猫
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
それらの
瞳孔
(
ひとみ
)
は熱にひらいて
青猫
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
なになれば君が
瞳孔
(
ひとみ
)
に
氷島
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
本能の蒼き
瞳孔
(
ひとみ
)
に
氷島
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
“瞳孔”の意味
《名詞》
眼球の虹彩の中央にある、光が入ってくる円型の小さい穴。
(出典:Wiktionary)
“瞳孔”の解説
瞳孔(どうこう)または瞳(ひとみ)は、眼の虹彩によって囲まれた孔である。瞳孔は光量に応じて、その径を変化させる。瞳孔径の変化は、網膜に投射する光量の調整に寄与する。
(出典:Wikipedia)
瞳
常用漢字
中学
部首:⽬
17画
孔
常用漢字
中学
部首:⼦
4画
“瞳”で始まる語句
瞳
瞳子
瞳光
瞳裏
瞳々
瞳付
瞳穴
瞳色
瞳黒