相果あひはて)” の例文
矢庭やにはに二人とも生捕いけどり引立ひきたてしは心地よくこそ見えたりけりよつて二人とも入牢申付られしが吉原にあり手負ておひの平四郎は四日相果あひはてし故檢視けんし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
モン長 なう、なさけなや、我君わがきみ! 我子わがこ追放つゐはう歎悲なげきあまりにおとろへて、つま昨夜やぜん相果あひはてました。なほ此上このうへにも老人らうじんをさいなむは如何いかなる不幸ふかうぢゃ。
云るゝとは思へども一かう其意を得ざれば夫は有難ありがたう御座りますが今ははや相果あひはてました親父が再び生ますと申す道理が御座いませうかと云つゝ涙を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
妨げ致す段その罪最も重ければ光の手にかゝりて相果あひはてずともかみに於て死罪に處し處刑場しおきばの土となす可きところ高運かううんにも光が手に掛りたれば捨札すてふだに惡名を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)